保育科:2年制
厚生労働大臣指定
保育とは、養護(care)と教育(education)とが一体となった、子どもの成長をサポートする仕事です。
養護とは、子どもの生命を保持し、情緒の安定を図るために行う援助や関わりです。教育とは、子どもが健やかに成長し、その活動がより豊かに展開されるための発達の援助です。子どもの年齢や状況に合わせてこれらが一体となり、展開されるのが保育です。
乳児は言葉で気持ちを伝えられず、幼児もうまく気持ちを言葉にできないことがあります。子どもがどのように感じているか、何をしたいと思っているのか、何を必要としているのかを考え、その子のもっている可能性を信じ、支援していきます。
学校教育法では、幼稚園教諭は幼児の保育をつかさどるとしています。
幼稚園に勤務することができます。
児童福祉法では、専門知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者を保育士といいます。
保育所の他、乳児院、児童養護施設等の児童福祉施設に配置されています。
幼保連携型認定こども園において、園児の教育及び保育をつかさどる者をさします。
資格は、幼稚園教諭免許かつ保育士資格の両方を有することとされています。
保育科では、教育目標を達成するために、ディプロマ・ポリシーに基づいて、以下の方針でカリキュラムを編成する。
本校は全国でも数少ない、文部科学省・厚生労働省の両省から指定されている専門学校です。
東北では、本校と青森の2校のみで、他大学を併修することなく2つの資格を取得することができます。敷地内には附属の幼保連携型認定こども園も設置され、園児との交流が多く持てるのでより実践的に学びが深まります。
近年では大学や短大を卒業後、専門学校に再入学するケースも増え、文部科学省の調査では入学者の約1割という結果も。
卒業後の就職率も高く、景気動向に左右されないことも強みです。 また、古い歴史があるので園長・主任等リーダーになって活躍されている卒業生も多く、現場で力になってくれています。文部科学省・厚生労働省から指定を受けているため大学、短期大学通信を併修する必要がありません。卒業とセットで資格を取得できる為、認定こども園など就職の幅が広がります。
附属の北上幼稚園は、令和3年度より幼保連携型認定こども園(定員192名)として本校の敷地内に移転してきました。(敷地内に実習園がある専門学校は岩手で本校のみ)
保育科の所定単位を取得した学生は系列の石巻専修大学(人間学部人間教育学科)3年次へ編入学することができ、さらに「授業料の半分が2年間減免」となります。
保育科のカリキュラムは、大きく「教養科目」「専門科目」に大別されます。
授業は、幼稚園教諭二種免許と保育士資格を取得するため、専任講師と非常勤講師が担当しています。
非常勤講師の中には、石巻専修大学教授、岩手大学教授を始め、小児科医師、施設長、看護師等、各分野の専門家が携わっています。
※2024年度のカリキュラムです
実習は幼稚園、保育所、施設を合わせると2年間で50日間(見学実習を除く)あり、県内外の希望する場所で実習できます。実習総日数・実習回数・実習箇所が多く、実践力を身に付ける大きなメリットとなっています。専任講師が全ての園を巡回し丁寧に指導を行います。
実習には、しっかり観て全体をとらえる「観察実習」、子どもたちと直接かかわりを持つ「参加実習」、自分で計画を立案・実践する「責任実習」があります。
1年生の実習では、施設と保育所に行きました。初めての実習は自分の支援方法が合っているのか分からず、探り探りでした。しかし、職員の方々からアドバイスをいただき、子どもの気持ちを第一に受け止めることを大切にして子どもたちとかかわるよう意識したところ、子どもたちの思いや考えを汲み取れるようになり、充実した10日間を過ごすことが出来ました。また実習を通して、子どもたちの発達過程を実感できたとともに、自分の新たな課題を見つけることができました。
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今年も新型コロナウイルスの影響により、中止や制限の中での開催となりましたが、うれしたのしだいすきや学園祭などを行い、学年学科を超えての交流ができました。さらに、3年ぶりに市民パレードに参加し、地域の方々との交流を深められました。その他にも、保育科で行われる夢のキラキラ音楽会や研修交歓会など、各科での楽しい行事もたくさんあります。
私は、保育について学びたいと思い入学しました。入学当初、高校卒業後の若い子達や社会人学生と馴染めるか、また育児と勉強の両立ができるか不安でした。しかし、年齢差を感じることなく、クラスの皆と楽しくお話したり刺激し合ったりしながら学校生活を送ることができています。楽しいことや大変なこともありますが沢山の友達と笑い合い切礎琢磨しながら資格取得に向けて日々頑張っています。
私は幼い頃から保育士になりたいと思っていました。姉がKTS卒業ということもあり、家族にすすめられ学校見学をした際に、卒業と同時に資格が2つ取得できること、併修することなく資格を取得できるのは東北に2校しかないということに魅力を感じ入学を決めました。KTSは、先生方との距離が近く、実習前の不安な気持ちもサポートしてくださるので安心して学校生活を送ることができています。行事では、先輩との交流も多く、楽しみながら勉強することができています!
村松 里乃さん
(岩手県立金ケ崎高等学校卒業)
実習は1年生で2回、2年生で3回の計5回あります。1年生の実習では主に手遊びや絵本の読み聞かせを中心とした実習が多く、2年生では自分で計画を立案し、実践する場が多くあります。実習中に先生方が来てアドバイスをしてくださるので、安心して実習することができます。10日間という短い期間ですが、子供達の成長を感じ、授業だけでは学ぶことのできないことを、実際見て学ぶことが出来ました。